暗号資産(仮想通貨)ウォレット:メタマスクの使い方を解説
2025/01/14
この記事では、DeFiやDEX、NFTなどの取引所では行えない取引やブロックチェーン上での操作を可能にするメタマスクについて解説をしています。
みなさんはメタマスクを知っていますでしょうか?メタマスクとは取引所ではなく、個人で管理を行う暗号資産(以下、仮想通貨)の代表的なウォレットサービスです。どのような特徴があるのか、個人で管理を行う上でどのような注意点が必要なのか、どのように解説を行うかなどについて解説しています。
Metamaskとは
DeFiを利用する際に必要なウォレット
メタマスクウォレットはブロックチェーン上でサービスを提供しているDeFiやNFTのプラットフォームで取引や署名をする際に使用できます。基本的な機能として、ウォレット間の送金も可能となっていますのでメタマスク間や同じ規格のウォレット間であれば簡単に送金が行えます。
また、複数アカウントをメタマスクの中で管理できるので目的ごとにウォレットを分けて資金の管理が行えます。
EVMのチェーンに対応している
メタマスクはEVMのチェーンに対応しているウォレットです。EVM(Ethereum Virtual Machine)とはイーサリアムチェーンの規格を使用してチェーンが作成できる仕組みです。
現在、EthereumやPolygon、Avalancheなど多くのブロックチェーンサービスがEVMに対応しているだけでなく、イーサリアム上のレイヤー2ネットワークにも対応していることから現在多くのユーザーから利用されています。
PCとスマホからメタマスクウォレットが作成可
メタマスクはChrome、Firefox、Braveなどの主要ブラウザで利用可能で、自分の使いやすいブラウザからDeFiサービスなどのDappsにメタマスクを利用してアクセスできます。スマホではAppAtoreやGoogleStoreからインンストールして、ブラウザ上から接続するかメタマスクのスマホアプリに内蔵されているブラウザーを利用してもDeFiサービスなどのDappsにアクセスできます。
ネットワークの切り替え
先ほど開設したようにメタマスクは多くのEVMと呼ばれるイーサリアムの規格に準拠したブロックチェーンやネットワークに対応していますが、それぞれのブロックチェーンやネットワークは混合して利用できません。しかし、メタマスクではこれらのブロックチェーンやネットワークの変更をアプリ上から簡単に行えます。
また、本来利用したいブロックチェーンやネットワークとは異なるブロックチェーンやネットワークを利用していた場合、そのDappsやサービスなどを利用するうえで必要なブロックチェーンやネットワークを提案する機能も実装されており、初心者の方にも簡単に利用できます。
メタマスク使用上の注意
秘密鍵とシードフレーズ(ニーモニックフレーズ)
メタマスクには、ウォレット内に含まれている資金を動かすための許可を行う秘密鍵やリカバリーフレーズ(ニーモニックフレーズ)と呼ばれる鍵が存在しています。秘密鍵は特定の一つのウォレットがブロックチェーン上に署名を行ったり、ウォレット内にインポートする際に利用されます。リカバリーフレーズ(ニーモニックフレーズ)は複数の秘密鍵によって生成された複数ウォレットを同時にウォレットサービスで復元を行う際に利用されます。この鍵を他人に知られると、自分の資金が抜かれたり、不正な操作が行われる危険性があり非常に注意が必要です。
普段DeFiを利用する上で秘密鍵やリカバリーフレーズ(ニーモニックフレーズ)は利用しないので他人には教えてはいけません。
オフライン上で管理する
LINEやスクリーンショット、メモアプリなどで保存するとハッキングを受けた際などに秘密鍵やリカバリーフレーズ(ニーモニックフレーズ)が流出する可能性が高く危険です。
必ず自分以外がアクセスできない手書きのメモやUSBメモリなどのオフライン上で保存しましょう。
メタマスクの作成方法
1. メタマスク公式サイトにアクセスする
メタマスク公式サイトにアクセスします。リンクを設定していますが、不安な方はTwitterでmetamaskの公式アカウントを検索してプロフィール欄のURLからアクセスしてください。
画像の矢印のどちらかからメタマスクをダウンロードできます。ダウンロードしてGoogleの拡張機能に入っていれば使用可能です。今回はGoogleで画像を表示しましたが、その他のブラウザを利用している方も同様の操作でアクセスができるかと思います。
2. セットアップを選択する
メタマスクがダウンロードすると、初期設定画面が表示されます。画像のように「Let’s get set up」を選択して、ウォレットを作成します。仮にほかのウォレットなどですでにウォレットを持っている方は「No, I already have a Secret Recovery Phase」を選択し、リカバリーフレーズ(ニーモニックフレーズ)を入力すると復元が可能です。
秘密鍵を用いてセットアップを行うためには、初期設定を完了した後でないとで設定ができませんので注意が必要です。
3. パスワードを設定する
セットアップが終わったらメタマスクのパスワードを設定します。パスワードはメタマスクにログインする際に使用します。このパスワードはプライバシーを守る目的としてメタマスクには保存されませんので、忘れてしまうと再度アクセスする方法がなくなります。
4. 秘密鍵を保存する
画像の手順から アカウントの詳細→秘密鍵のインポート で秘密鍵をインポートできます。上記でも説明したように、この秘密鍵を用いて他人が何かすることはありません。何かを理由に秘密鍵を求められた際には注意してください。
5. シードフレーズ(ニーモニックフレーズ)を保存する
画像の手順から、設定→セキュリティとプライバシー→リカバリーフレーズの公開、でリカバリーフレーズが確認できます。リカバリーフレーズも秘密鍵と同様、他人が何かすることはありません。何かを理由にリカバリーフレーズを求められた際には注意してください。
6. 送金をする
この章では暗号資産の送金を行う方法について解説したいと思います。
PCでメタマスクのページにアクセスすると、画像のように送金が選択できます。
まずはこの部分を選択します。
次に、送金先を選択します。
この時、送金策の選択には2つ方法があり上の矢印の部分に0xから始まるアドレスを入力するか、ENSを入力すると送金先を選択できます。この時、送金先のアドレスが合っているかの確認を忘れずに行いましょう。
もう一つは、自身のメタマスクの中に入っているほかのアドレスに送金できます。
画像の下の矢印のように自身のメタマスク内のアカウントの一覧が表示されるので、送金したいアドレスを選択すると送金画面に移行します。
送金先のアドレスが選択出来たら、送金する暗号資産の量を選択します。
この時自身の持っているアドレスよりも多くの資金を送金するとエラー表示が出るので、注意が必要です。
最後に、送金額が設定出来たら手数料や送金額が合っているかを確認しましょう。
問題なければ画像右下の続行を選択すると送金が行われます。
7. DeFiに接続する
最後にDeFiへの接続について解説します。
DeFiへの接続はほとんどのプロジェクトで類似した位置にあるので、今回は大手レンディングプラットフォームのAAVEを例に開設を行います。
DeFiでウォレットを接続するためには画像右上のConnect Walletを選択する必要があります。
AAVEではConnect Walletを選択すると、画像の左のような画面が出てきます。
メタマスクを利用している人であれば、矢印の①の部分であるBrowser Walletを選択すると右のような画面が出てきます。
接続するウォレットが問題なく選択されていれば矢印②の次へを選択するとDeFiへの接続が可能になります。
最後に
いかがだったでしょうか?
MetamaskはDeFiなどを利用する際には必須のウォレットとなります。
この記事を読んで、管理方法など注意を払い安全にウォレットを利用できればと思います。
注意事項
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- 暗号資産(仮想通貨)への投資判断は、ご自身の責任において行ってください。投資を行う際は、取引所の利用規約および取引に関する説明事項をよく読み、リスクについて十分に理解した上で、ご自身の判断と責任において行ってください。
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