暗号資産(仮想通貨)の購入方法 – いくらから買える?クレジットカードは使える?
2024/12/25
暗号資産(以下、仮想通貨)の購入方法がわからない方に向けて、具体的な手順を解説します。取引所での口座開設から実際の購入操作まで、初めての方には複雑に感じるかもしれません。しかし、手順を理解すれば決して難しくありません。そこでこの記事では、はじめて仮想通貨を購入する方でも安心して取引を始められるよう、セキュリティ面の注意点も含めてわかりやすく説明していきます。
記事の目次
仮想通貨を購入するために最初に知っておくべきこと
仮想通貨の取引は、株式投資やFX取引とは異なる独自の特徴を持っています。安全に取引を始めるためには、まず基本的な仕組みを理解することが大切です。初めての方でも安心して取引を開始できるよう、必要な知識をわかりやすく解説していきます。
仮想通貨はブロックチェーン上で管理されている
仮想通貨(暗号資産)は、インターネット上のブロックチェーンというシステムで管理されているデジタル資産です。このブロックチェーンは、高度な暗号技術を使用して取引記録を保管する分散型のデータベースシステムです。
従来の法定通貨(日本円など)とは異なり、仮想通貨は物理的な実体を持たないデジタル通貨です。そのため、銀行やATMで直接現金と交換することはできません。代わりに、専用の取引サービスを介して売買をおこなう必要があります。
仮想通貨の購入には取引所や販売所の利用が必要
仮想通貨を購入するためには、取引所や販売所と呼ばれる専門の仲介サービスを利用します。これらのサービスは金融庁に登録された正規の事業者が運営しており、安全に取引をおこなうことができます。
取引を始めるには、まず取引所で口座を開設する必要があります。口座開設後、銀行振込やコンビニ入金などの方法で日本円を入金し、それを使って仮想通貨を購入することができます。取引所では、ビットコインをはじめとする様々な種類の仮想通貨を扱っており、自分の投資方針に合わせて通貨を選ぶことができます。
最低取引額と支払い方法:クレジットカードは使えるか?
仮想通貨取引は、少額から始めることが可能です。多くの取引所では最低500円程度から購入でき、初心者でも気軽にスタートすることができます。支払い方法は主に以下の3つが一般的です:
- 銀行振込(手数料無料の場合が多い)
- コンビニ入金(手数料が発生する場合あり)
- クイック入金(即時反映されるオンライン入金)
これらの支払い方法は、各取引所によって利用できるものが異なります。また、手数料体系も取引所ごとに違いがあるため、複数の取引所を比較検討することをお勧めします。特に初心者の方は、手数料の低い取引所を選ぶことで、投資コストを抑えることができます。
なお、クレジットカードでの直接購入は、現在ほとんどの取引所で取り扱っていないことにも注意が必要です。一方で、海外の取引所やウォレットサービスではクレジットカードでの購入が可能です。ただし、手数料が3-5%と比較的高額になることや、国内取引所より価格が高めになる傾向があります。また、日本の規制との関係が不明確な場合もあり、カード会社によって利用が制限される可能性もあります。安全性を重視する場合は、本記事で説明した国内取引所での購入をお勧めします。手数料の低い取引所を選ぶことで、投資コストを抑えることができます。なお、クレジットカードでの直接購入は、現在ほとんどの取引所で取り扱っていないことにも注意が必要です。
購入前に確認しておきたい3つの注意点
仮想通貨の取引を始める前に、非常に重要な3つの注意点について詳しく説明させていただきます。これらの点をしっかりと理解することで、より安全で効率的な取引が可能になります。
第一に、仮想通貨は価格変動(ボラティリティ)が非常に大きい金融商品だということを認識する必要があります。たとえば、株式やFXと比較してみると、その違いは明らかです。ビットコインの場合、24時間で10%以上の価格変動が起こることも少なくありません。このような特性があるため、取引は必ず余裕資金の範囲内でおこない、無理のない投資計画を立てることが重要です。
第二に、取引にかかる手数料の確認が非常に重要です。仮想通貨の取引には主に以下のような手数料が発生する可能性があります:
- 入金手数料:銀行振込(無料の場合が多い)、コンビニ入金(数百円)、クイック入金
- 取引手数料:販売所での取引(比較的高め)、取引所での取引(低めに設定)
- 出金手数料:日本円の出金(数百円程度)、仮想通貨の送金(通貨により異なる)
これらの手数料は取引所ごとに異なるため、比較検討することで取引コストを大幅に抑えることができます。特に、販売所と取引所では手数料に大きな差があることも覚えておきましょう。
第三に、セキュリティ対策は取引を始める前に必ず行うべき重要な準備です。基本的な対策として、以下の項目を必ず実施しましょう:
- 二段階認証の設定(必須)
- Google認証システムの利用
- SMSによる認証の追加
- ログインパスワードの設定と定期的な変更の実施
- 不正アクセス通知の設定
これらのセキュリティ対策は、資産を守るための最低限の備えと考えてください。特に二段階認証は、ほとんどの取引所で設定が必須となっています。面倒に感じるかもしれませんが、これらの対策を確実に実施することで、安全な取引環境を整えることができます。
具体的な仮想通貨の始め方をステップ別に解説
仮想通貨取引を始めるには、いくつかの重要なステップを順番に進めていく必要があります。ここでは、初めての方でも安心して取引を開始できるよう、具体的な手順を詳しく説明していきます。
口座開設に必要な準備物
取引を始めるにあたり、まず口座開設の準備をしましょう。口座開設には以下のような環境や書類が必要となります。
基本的な環境として、インターネットに接続できるパソコンやスマートフォンが必要です。取引所によって対応デバイスが異なる場合がありますので、利用したい取引所の推奨環境を事前に確認することをお勧めします。
本人確認の際には、以下の書類のいずれかが必要となります:
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- パスポート
また、携帯電話番号の登録も必須となります。これは本人確認の過程でSMS認証をおこなうためです。フリーメールではないメールアドレスの登録も推奨されます。
これらの準備が整ったら、取引所のウェブサイトやアプリから口座開設の申し込みをおこないます。申し込みから口座開設完了までは、本人確認書類の審査のため通常1〜3営業日程度かかることを覚えておきましょう。
スムーズな入金方法の選び方
口座開設が完了したら、取引資金の入金方法を選びます。主な入金方法には以下のようなものがあります:
銀行振込は最も一般的な入金方法です。手数料が無料の取引所も多く、大きな金額の入金に適しています。ただし、振込から入金の反映まで時間がかかる場合があることに注意が必要です。
クイック入金は、オンラインバンキングを利用した即時入金のサービスです。取引のタイミングを逃したくない場合に便利ですが、対応している金融機関が限られる場合があります。
コンビニ入金は、24時間いつでも入金できる便利な方法です。ただし、手数料が発生することが多いため、少額の入金には向いていない場合があります。
はじめての購入時の注意点
初めて仮想通貨を購入する際は、以下のポイントに特に注意を払う必要があります。
まずは少額から始めることをお勧めします。仮想通貨の価格は大きく変動する特徴があるため、取引に慣れるまでは投資できる金額を限定的にしておくことが賢明です。
購入方法には「販売所」と「取引所」の2種類があります。販売所の価格を見ると、1 BTCの購入価格が15,542,302円、売却価格が14,784,141円です。
一方、取引所では1 BTCが15,129,047円で取引されています。このように両者で価格に差があり、購入・売却のどちらの場合も取引所での売買が有利です。これは、販売所ではGMOコインが価格を決定し直接取引を行うのに対し、取引所では利用者同士が価格を決めて取引を行うためです。
初心者の方は、まずは操作がシンプルな成行注文から始めることをお勧めします。注文タイプを「成行」に設定し、購入金額を入力し、「確認画面へ」を押して最終確認をすることで購入が可能です。
購入時には必ず取引内容をダブルチェックしましょう。特に購入金額や通貨の種類、手数料などは慎重に確認することが重要です。一度成立した取引は取り消すことができないため、細心の注意を払って操作をおこなってください。
仮想通貨購入後の適切な管理・運用方法
仮想通貨を購入した後の資産管理は、投資の成功を左右する重要な要素です。適切な管理方法を知り、実践することで、より安全で効率的な運用が可能になります。ここでは、資産管理の具体的な方法と注意点について詳しく解説していきます。
ウォレットの種類と選び方
仮想通貨を保管するウォレット(電子財布)には、主に「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の2種類があります。それぞれに特徴があり、用途に応じて使い分けることが重要です。
ホットウォレットは、インターネットに常時接続されているタイプの電子財布です。取引所が提供するウォレットのほとんどがこのタイプに該当します。取引のたびにウォレットを起動する必要がないため、頻繁に売買をおこなう場合に便利です。ただし、オンラインでの管理となるため、セキュリティ面では相対的にリスクが高くなります。
一方、コールドウォレットは、インターネットに接続されていない状態で仮想通貨を保管できる電子財布です。専用のハードウェアを使用するため、ハッキングなどのリスクが極めて低く、長期保有する資産の管理に適しています。ただし、取引の都度、ウォレットを接続する必要があるため、頻繁な売買には向いていません。
資産の安全性を考慮すると、以下のような使い分けが推奨されます:
- 日常的な取引用の少額資産→ホットウォレット
- 長期保有する大切な資産→コールドウォレット
税金の基礎知識
仮想通貨取引で得た利益は、所得税法上「雑所得」として扱われ、確定申告が必要となる場合があります。特に以下のような場合は、確定申告が必要となりますので注意が必要です:
給与所得者の場合、仮想通貨取引による年間所得が20万円を超える場合は、確定申告が必須となります。この所得は、給与所得などの他の所得と合算して総合課税の対象となります。
仮想通貨の取引所得の計算方法は以下のようになります: 取引所得 = 売却価格 - (取得価格 + 取引手数料)
特に注意が必要なのは、仮想通貨の取引は「総合課税」の対象となるという点です。株式投資の税率が一律20%(所得税15%+住民税5%)であるのに対し、仮想通貨取引の利益は他の所得と合算され、所得に応じて最大55%の税率が適用される可能性があります。
このため、取引履歴や取得価格の記録を正確に残しておくことが非常に重要です。多くの取引所では、確定申告に必要な取引履歴をダウンロードする機能を提供していますので、定期的にデータを保存しておくことをお勧めします。
まとめ
この記事では、仮想通貨の購入方法から管理・運用まで、初めての方でも安心して取引を始められるよう、体系的に解説してきました。ここで、重要なポイントを振り返っておきましょう。
仮想通貨取引を始めるにあたって最も重要なのは、取引の基本的な仕組みを理解し、適切な準備を整えることです。特に、金融庁に登録された信頼できる取引所の選択は、安全な取引の第一歩となります。
また、取引を始める前の環境整備も重要です。二段階認証などのセキュリティ対策をしっかりと行い、取引にかかる手数料を十分に理解しておくことで、予期せぬトラブルを防ぐことができます。
初心者の方は、まずは少額から取引を始め、徐々に取引量を増やしていくことをお勧めします。仮想通貨は価格変動が大きい金融商品であるため、無理のない範囲で投資を行うことが、長期的な資産形成の成功につながります。
最後に、仮想通貨取引は技術の進化とともに日々変化しています。この記事で解説した内容を基礎としつつ、常に最新の情報をキャッチアップし、安全かつ効率的な取引を心がけていただければと思います。取引を始める際は、ぜひこの記事で説明した注意点を参考に、慎重に準備を進めていただければ幸いです。
注意事項
- 本記事は、情報提供のみを目的としており、投資助言や金融商品の売買を推奨するものではありません。
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- 暗号資産(仮想通貨)への投資判断は、ご自身の責任において行ってください。投資を行う際は、取引所の利用規約および取引に関する説明事項をよく読み、リスクについて十分に理解した上で、ご自身の判断と責任において行ってください。
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